人は簡単に理解できないし、できなくて良いと思えた小説

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昨日、凪良ゆうさんの
「流浪の月」を読み終えました。

来月、
広瀬すずちゃん主演で
映画が公開されますね( ^^ )

本屋大賞受賞作で、
ずっと読みたいなぁと
思っていた作品。

文庫化もされて
手に取りやすくなり、
ついに読みました!

本を読むのが遅い私には珍しく、
2日で読み終えてしまいました。
読みやすい文体、
展開も気になるしで
夢中になって読みました。

最近はシリアスな小説や
ミステリー小説を読む気力がなかったけど、
「流浪の月」は重たい内容とは裏腹に
ほっこりする描写もあり、
疲れることなく読めました( ´ ▽ ` )

ネタバレなしで
サクッとレビューしたいと思います(。・ω・)ノ゙

あらすじ

最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。
すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。
それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。
だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。
この願いを、きっと誰もが認めないだろう。
周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。
それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。
新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。

(Amazonより引用)

 

世間から見れば、
15年前に起こった少女誘拐事件の
被害者と犯人である更紗(さらさ)と文(ふみ)。

でも本当のところは、
世間が囃し立てていることとは
全く違っていた…

というのが大まかなあらすじです。

「事実」と「真実」は違う

事件発生から15年後、
二人は偶然再会し
距離を縮めていくが
それは世間にとっては「よくないこと」。

少女誘拐事件の被害者と犯人
という事実があるから。

でも本当の二人に起こった真実は
誰も知らない。

でも多分、事実なんてない。
出来事にはそれぞれの解釈があるだけだ。

(P156より引用)

私たちは無意識に
自分のものさしで
物事を判断しようとする。

自分たちの「普通」を
人に押し付けようとする。

それが「余計なお世話」
だとも分からずに。

本書を読んで、
自分も無意識にそういう決めつけを
しているかもしれないと思いました。
その人の過去の経歴から
良くも悪くも偏見を持ってしまう。
それはよくあることで、
対処が難しいですが。

優しさは、
時によって
人を苦しめてしまう場合が
あるのかもしれません。

他人を100%理解できると思わない、
理解できなくて良い

大切な人だからこそ、
余計なお節介を焼いてしまったり
常識外れなことをしていると
それを正そうとしてしまいます。

家族も結局は
自分とは違う人。

親しい友人も
100%自分を理解してくれるとは
限りません。

だから、
他人を理解できないのは当たり前、
理解できなくても良いのだと
本書を読んで思いました。

無理に肯定したりせず、
ただその人の幸せを願ったり
一緒にいたりするだけで
十分なのでは。

ヘビーな内容ではありますが、
爽やかなラストなので
落ち込むこともなく
清々しい読後感でした( ^^ )

映画ではどういう風に
描かれるのか楽しみです♪
キャストが豪華ですよね!
(映画館では観れないと思うけど、配信でぜひ観たい!)

「流浪の月」の原作小説、
GWのお供にオススメです♪

ではでは、
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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この記事を書いた人

30代の転勤族の元浪費家妻。
夫と2人暮らし、共働き。
小さく暮らして1,000万円貯金を達成。
個人資産3,000万円を目指して投資も始めました。
日商簿記2級、FP2級保有。

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