先週、phaさんの「しないことリスト」を読了しました。
phaさんは京大卒という高学歴でありながら「できるだけ働きたくない」という理由で社内ニートになるという強者!退職後はシェアハウスやブログ運営、文筆業などをして自由気ままに生きているそう。
この経歴を聞いて「羨ましい」と思ったのは私だけではないはず。
頭ではわかっていても、私たちは「何かをしないと」という強迫観念に駆られることがある。
情報発信が気軽にできる時代、「自分も何かを発信しないと…」とか「副業で収入を増やして」「投資で資産運用して」「お金が貯まったらFIREして」…など何かを始めないとヤバいのでは?と考えてしまう。
かくいう私もその1人。こうしてブログを書いたりWebライターをやって収入を増やそうとしてみたり、投資をして将来に備えたりしている。最近は簿記の勉強をしていて、会計の仕事に就きたいという夢もできました。
でも、たまに思うんです。「なんか、色々やりすぎて疲れたな」と。
足し算ばかりの暮らしは疲れます。何かをやめたい。でも、なにをやめたらいいんだろう。全部必要な気がする…。
そんな迷子状態の時に「しないことリスト」を読み、phaさんの気楽に生きるマインドに肩の力が抜けました。
この本を読んで、もう少しゆるく過ごそうと思うようになりました。
1日のタスクを詰め込みすぎないようにしようと。
朝活もしんどい時はやらない。
疲れた時は迷わず休む!
そしてこちらの本、お金との付き合い方も載っていて参考になったのでご紹介します!
「しないことリスト」概要
これが、ラクを極めた人の「頭の中」。所有しない、努力しない、期待しない…。本当はしなくてもいいことを手放して、「自分の人生」を取り戻そう。仏教の教えや哲学者の言葉などを引用しながら提案する「ラクしたい人」の脱力系自己啓発書!
Amazonより引用
私はKindle版を購入しました。
しないことリストこちらの本は、だいわ文庫で文庫化されています。紙の本で読みたい方は文庫版が安いのでオススメ。ゆるいイラストの表紙もかわいいです♡
▽文庫版
心を軽くするマインドと方法が盛りだくさん
実際にphaさんが実践している「しないこと」が紹介されているので、具体的で参考になります。
全てを実践するのは現実的ではないのですが、「これならできそう」というものをピックアップして実践するのが本書の使い方だと思います。
ゆるく生きているphaさんだからこその面白い発想もあり、読んでいるとふふっと笑ってしまうことがよくありました。
よく遊んでいる友人の間で「俺はもうダメだ」という儀式(?)が流行ったことがある。
どういうものかというと、すごく気分が落ち込んで「もう何もかもダメだ」「死にたい」という気分になったときに、床に仰向けに寝転んで手足をバタバタさせたり、髪の毛を両手でかきむしったりしながら「ウオーッ、俺はもうダメだッ、どうすればいいんだッ」と何回も口に出す、という行為だ。
(中略)
「ちょっと精神がまずいので、家に帰って『俺はもうダメだ』するわ」 「昨日はかなりダメだったので、3回くらい『俺はもうダメだ』してしまった」 などのやりとりを一時期よくしていた。
しないことリスト「LIST26」より引用
この友人たちとのやりとりが面白すぎました。他にも友人のおもしろ発言がたまに紹介されています。
面白いと同時に、こうやって自分のダメなところを言い合える関係性ってすごく素敵だなぁと思いました。
▽個人的に「!?」と思った、phaさんの不思議な知人がこちら。
昔、インドで物乞いをやっていたという知人がこんなことを言っていた。
しないことリスト「なんでもタダでもらえる時代?」より引用
インドで物乞いをやっていた!?どういうこと!!って感じですよね。phaさんの友人や知人は面白い人が多くて楽しそう。
知人がどんなことを言っていたのか気になる方はぜひ、本書を読んでみてください( ´ ▽ ` )
コスパよく「たまにパーッと散財するのを楽しむ」方法
最近よく思うのが、お金を使わないことに慣れていくと「たまの買い物が楽しい」ということ。
浪費家だった頃は毎日何かしら買っていました。金額の大きい物ではなく、コンビニやスーパーでお菓子や飲み物などの少額の出費をよくしていました。
今は外出時にマイボトルと飴やチョコなどのちょっとしたお菓子を持ち歩くことで少額の出費はほとんどゼロ。
浪費家だった頃はお金を使うのが当たり前だったので特になにも思わなかったけど、今はお菓子を買うのもちょっとした楽しみになりました。
お菓子は買い置きせず、食べているお菓子が無くなったら買うようにしています。買う頻度も少ないので、買う時はめちゃくちゃ吟味します。あれこれ売り場を回るのも楽しい♪
そんな私が共感した部分がこちら。
僕がよく思うのは、「たまにパーッと散財すると楽しい」というのは、その金額が高額かどうかよりも、普段とどれくらいギャップがあるか、という部分が重要だということだ。
どういうことかというと、日常的に一〇〇〇円のものを買っていると一万円のものを買うだけでテンションが上がるけど、日常的に一万円のものを買っているとテンションを上げるには一〇万円のものを買わないといけなくなる、ということだ。
しないことリスト「LIST1」より引用
そうそう!!と激しく同意。
いつもは家で一杯100円以下のインスタントコーヒーを飲んでいるので、たまにマックで飲むプレミアムローストコーヒーがとても美味しく感じる。スタバで飲んだらさらに幸せにな気分なれます。
贅沢してる〜( ´ ▽ ` )♡っていう、贅沢を楽しむ気持ちをちょっとしたことで味わえています。
スタバに日常的に行っていた頃はそんな感情もなく、仕事のストレス発散のために行っていたなぁ。もちろんそれはそれでリフレッシュできて良かったのですが毎回飲むコーヒーに感動なんてしなかったし、それが当たり前だと思っていました。
つまり生活水準が上がり、使う金額が増えるというのは必ずしも幸福なことではないということ。
これと似たようなことを行動経済学でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの著書「ファスト&スロー」にも書かれていました。
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セットファスト&スローでは「自分はお金持ち」と思わせるだけで小さな楽しみを味わう能力が減るとの記述がありました。
物理的にお金があるだけではなく、そう思うだけでも幸福度が下がるというのは衝撃ですよね。
とはいえ「お金がない」と思いすぎるのも心理的にはつらいです。なので、お金に執着しない考え方を身につけたい。
お金は必要以上になくてもいい、立派なマイホームもいらない。必要以上に所有しないことで身軽に生きていけたらいいなと、「しないことリスト」を読んで思いました。
ピンと張りつめた糸が少し緩んできたような気がします。
のんびり、マイペースに暮らせたらいいな。
▽引き算する暮らしのヒントを知りたい方は要チェック!
▽Kindle版
ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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